2015年8月31日月曜日

旬探訪 越後のごっつぉ 〈 いちじく 〉

甘く上品な香りの他、熟した実を半分に割った時の美しい色も楽しみのひとつ。


秋に実りの時期を迎える「無花果(いちじく)」。
この季節を楽しみに待っている方も多いのではないでしょうか。

 いちじくは紀元前2000年にすでにエジプトで栽培されていたといわれ、
日本へは寛永年間(1624〜44年)にポルトガルにより
蓬莱柿(ほうらいし)の名で伝えられ、今日の在来種に。
新潟県では明治の初期に新発田市で栽培が始まったといわれています。
主な産地として新発田市、新潟市巻地区、上越市大潟地区などです。

 主な品種は「桝井(ますい)ドーフィン」「蓬莱柿」があります。
一枝から10個前後収穫できますが、下段の果実から成熟します。
成熟期近くになると紫褐色に着色すると同時に、
さらに肥大して果実が下垂してきます。
果実のお尻の部分が割れる直前が収穫適期です。
早いものでは8月下旬から出回りますが、
9月上旬から新発田市、新潟市西蒲区、南区を中心に本格的に出荷され、
11月上旬まで続きます。 

 優しい独特の風味とプチプチとした食感が特徴的ないちじくですが、
健康志向のなか、豊富な繊維、カルシウム等で
注目を浴びるようになってきました。
血圧低下、健胃、便秘、肝臓病などに良いとも言われる健康食品です。
また、「花が無いのに実が実る」ということから漢字で
「無花果」と書きますが、花が無いのではなく
実の中にあるプチプチした部分が花にあたります。
そのまま食べるのはもちろん、甘露煮やジャムなど
ひと手間加えてると長く楽しめますね。

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