2015年10月1日木曜日

旬探訪 越後のごっつぉ 〈 新潟の秋の楽しみ 〉




 菊を食べる食文化は新潟と東北、北陸地方の一部に限られていて、
食用が始まったのは江戸時代からと言われています。
新潟では、おひたしや酢のものとして食され、秋に欠かせない食材です。

《かきのもと》
 新潟では古くから農家の庭先や畑の片隅で、
紫色の食用菊「かきのもと」が栽培されてきました。
昭和45年頃になると、水田の転作作物として栽培されるようになり、
より花が大きく色鮮やかな紫色へと品種改良されました。
主な産地は、新潟市、燕市などで出荷の約8割を新潟市南区(旧白根市)が
占めていています。
10月上旬から霜の降りる11月下旬頃まで出荷され、その味わいは、
ほろ苦さとシャキシャキとした歯ごたえの良さが特長です。

《おもいのほか》
 長岡野菜のひとつで薄紫色の花びらの美しい食用菊です。
甘みが強くてシャキシャキ感が抜群です。
長岡市を中心とする中越地域では古くから栽培されてきました。
しばらくの期間は絶えていましたが、
新潟県園芸研究センターに保存されていた
種から苗を育て、平成14年に里帰りが実現しました。

《仙人菊》
 柏崎市伝統野菜のひとつ。
南鯖石地域の西之入地区で昔から栽培されてきた
白色の花弁をもつ食用菊です。
仙人のひげのように白く細やかな花弁をたくさんつけることから
「仙人菊」と名付けられ、香りが強く、シャキシャキとした歯ごたえで
甘みがあります。
近年では少量しか栽培されていません。

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