2015年5月14日木曜日

旬探訪 越後のごっつぉ 〈 スルメイカ 〉


 世界中で捕れるイカの4割以上は日本人の胃袋におさまっているほど、
日本人はイカが大好きなんです。
国内で漁獲されるイカの半分以上が「スルメイカ」です。
イカの中のイカだから「真いか(まいか)」とも呼ばれます。

 その「スルメイカ」の寿命は約1年とされ、
東シナ海で生まれた個体が春から夏にかけて、
エサを食べながら日本海を北上して各地で漁獲され、
秋から冬には再び東シナ海での産卵に向けて南下をします。
5月から7月にかけて新潟沖、佐渡沖に、初夏に大きな群れが集まり、
近県から「スルメイカ」を狙う漁船の寄港が見られます。

 夜間に非常に明るい電灯をともし群れを集め、
エサに似せた釣り針がたくさんついた仕掛けを海中で
上下させ誘って釣る「いか釣り」で漁獲します。
海に浮かぶいか釣り漁船の明かりは「漁り火(いさりび)」とも呼ばれ、
古くはランプなど実際の火を使っていたそうです。
ちなみにいか釣漁船の漁り火は、人工衛星からの映像でみると、
日本海を、大都市が出現したかのように浮かび上がらせるそうです。

 胴(頭部)の長さは15~30センチで胴の中に細く硬いスジがあり、全体に赤褐色です。
少しこぶりですが、やわらかく、独特の甘みがあるのが特長です。 
いか漁が盛んな佐渡では、加工品の美味しさも格別です。

醤油だれにワタごと漬け込む「いか沖漬け」や、ワタごと天日干しする『丸干しいか』は、弊社飲食店・物販店で販売しています。(一部除く)

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