2014年12月1日月曜日

旬探訪!! 越後のごっつぉ 〈スキー汁〉

 新潟県上越市を中心とする上越地方で食べられる
「スキー汁」なるものがあります。上越地方は、日本で初めて
レルヒ少佐(当時)によってスキーが伝えられました。

 明治44年、金谷山でスキーを練習していた兵隊の露営食として
食べていた豚汁がはじまりです。当時は捕まえてきた野うさぎの
肉や鹿児島出身の兵士の考案が影響して、さつまいもが入って
いました。
 金谷山では多くのスキー客が訪れるようになり、大鍋に
仕込んでおくと冷めにくく、栄養が豊富なことから人気を呼び、
旅館や食堂でも出すようになって広まっていきましたが、
食生活の多様化で次第に忘れさられました。

 平成10年の長野オリンピックに連動して、上越市では
「レルヒ祭り」を開催し、その催し物のひとつとしてスキー汁の
レシピを発表しました。近年では地元の調理師協会などが
中心となり、まちづくり事業として、スキー汁の宣伝、普及活動が
盛んに行われています。

 
 そこでっ!!『スキー汁』に使われる具材をご紹介!! 

 具材それぞれには意味があります!

【大根・人参】     スキー板に似せるため短冊切り
【さつまいも】     鹿児島出身の兵士が考案
【豆腐】         雪、あられ
【ゴボウ・長ネギ】   かんじき
【つきこんにゃく】  スキーのシュプール
【生しいたけ】    蓑や笠
【豚肉】        体を温める脂肪分を加える


 寒さ厳しい越後の冬には欠かせない料理なわけで、
お好みで七味唐辛子を入れるとさらに温まります。


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