地域でのイベントを機に栽培が復活した
『刈羽節成きゅうり』
『刈羽節成きゅうり』は、柏崎市の西中通地域でしか収穫できない希少な野菜です。
明治時代から栽培、改良されていて、西中通地域はきゅうりの一大産地として知られ、明治から戦前にかけて種をアメリカや中国にも輸出されていました。
1965年代までは柏崎市できゅうりというと『刈羽節成きゅうり』でしたが、時代の流れの中でいつしかその存在が途絶えてしまったのです。
しかし、近年になってこの貴重な種がわずかに保存されていたことがわかり、2008年に『刈羽節成きゅうりの会』が生産者42名で発足し、栽培が復活しました。
『刈羽節成きゅうり』は、『柏崎伝統野菜』にも認定されていて、6月から収穫が始まります。
つるの節ごと成るので『節成』といわれていて刈羽は柏崎市近辺の地域名です。
特長は、早生で果形は長く、色が良くて、寒地に向いていることです。
そして最近のきゅうりにはすっかり見受けられなくなった実につくブルームと呼ばれる白い粉です。
昔のきゅうりには、このブルームがついていましたが、農薬と誤解されるためにつかない品種が流通しています。
このブルームは水分維持のためにきゅうりが吹くもので体には全く害はありません。
実は、しっかりとした外皮の硬さや、きゅうり本来の味であるわずかな苦みと歯切れの良さ、昔懐かしい野菜の瑞々しい食感と風味ある味わいが楽しめます。
この特長を活かした漬物製造、販売も行われいて、6次産業化が推進されています。
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